すんません、あらかじめ。
このライブ、僕はメモを取っておりません。ゆえにかなりあやふやなところもあります。出順など、かなり不透明です。
そのためこのレポでは、全体の雰囲気をつかむのみとして、あとはハイライトでいきます。
詳細を知りたい方は、いしだちゃん祭り大全集に行かれるのがよろしいんじゃないかと。主催者の石田伸也さんのレポートが…アップされてるか分かりませんが。
初めてのいしだちゃん祭りである。極度の方向音痴に加えてスペース48の看板を見落とし、四ッ谷の街をさんざん迷った末に、すでに人の集まっているビルの前にそーっと加わる。
開場は遅れていた。3月といえど、野ざらしになるにはちょっと寒すぎる。実は時折小雨もちらつく天候、ビルの入り口に集まった客は仲間同士肩を寄せ合いながら、今日のライブへの期待やら近況報告やらを行っている。独りで来るのはちょっときつかったかなあなどと思いながら待っていると、主催者の石田さんが降りてきてこれから始まるライブの、整理番号付きのちらしを配布しはじめた。行き渡ってもう少ししてから、番号順に階段へと誘導される。
着いた会場は小学校の教室ぐらいの広さ。入り口のカウンタでチケット代を支払い、席に着く。整理番号順とはいえ常連客はそれぞれに付きたい席があるらしく、バラバラに埋まっていく。ちなみに普通の劇場のように席が並んでいるわけではなく、五台くらいのテーブルをそれぞれコの字に取り囲む形でパイプ椅子が置いてあり、テーブルには食事と飲み物…チキンやらサンドイッチやらコークやらビールやらパーティーメニューが並んでいる。皆さん、席に着くと同時に自分の分を取り分けはじめたので、見よう見まねでそれに倣う。
その広さでその状態なので、場内は結構狭い。荷物は小さくしてきた方が良いなあと思いながら、傘のやり場に困る。結局イスの背にかけたが、終わる頃には倒れていた。
客はそれぞれに飲み食べしゃべりながら、椅子に置かれていたパンフレットや間に挟まったチラシを見ている。それをうろうろと眺めながら、自分もパンフレットに視線を落とす。
その表紙に印字された”出現しなければ、≪奇跡≫とはいえない。―村上龍 「五分後の世界」―”の文字に、あおられる期待と、なんとなく感じる焦燥感。最後までなぜそう感じたのかはわからなかったが。
まず前回の、シアターDで行われたいしだちゃん祭りの兄弟ライブ"ヤングブラッズ"が編集された映像が流される。聞き取りづらいところもありつつ、そのライブに行ったのだろう客の笑い声と歓声が起こる。
映像終了後、MCの二人での軽いトークとライブの説明。あすなろ杯へ。
あすなろ杯争奪リーグ戦、いや濃かった。ヒロシが他の仕事の都合上来れず、POIZON GIRL BANDも同じく他の仕事で遅れたため、駒に欠けた状態であるにも関わらず、異常に濃かった。
このライブでは会場の構造上、芸人は客が入ってきたのと同じ扉からテーブル間を抜けて舞台に上がるため、入場のための暗転と同時に多くの客が扉の方を振り返る。スパルタ教育の衣装はお馴染みになりつつあるとはいえ、どの組も彼人に負けない歓声とどよめきの声が上がっていた。
各組のコールも英語のナレーションで、何を言っているかはさっぱり(苦笑)だったがカッコよく。
次の別枠(ミドル級)も、ミドルの呼び名にふさわしい、濃さというか珍味具合。大輪教授のフレミングの左手の法則はある意味感動的だった。
別のライブの名前を出すのも何かな、雑音フェティッシュもそうなんだけど、総合ライブは芸歴やもともとのファン層にバラつきがあるぐらいのラインナップがいい。もちろん、面白いのは大前提で。
この後、ビンゴ…というか抽選大会みたいなものがあった。賞品は前回のヤングブラッズと、前回の祭り、それぞれのライブビデオ。困ったときのライブビデオ、と石田さんは言っていたが、そのビデオこそ一番人気なんじゃ…? アンケートに書いてあった番号で当落が決まる。
いよいよ待ちに待ったスペシャルエディション、出演者のほとんどによる合同企画コント。劇団18人(…だったっけ、人数不確か)と名づけられた今回の企画は、登場人物全員が○○キャラの□□、実例を挙げれば全員がヤンキーキャラの桃太郎、全員がオカマキャラの巨人の星、など(ごめん最後の一本が思い出せない…思い出せたら書き足す)。
これがまた凄かった。出演者は普段は別々に活動しているわけで、事務所もバラバラだ。にも関わらず、完成度が高い高い。優秀なプレイヤでもある優秀な作家がいるわけだから当たり前といえば当たり前だけど、これは笑った。巨人の星で名刀〆長塚がオカマキャラでなくホモキャラで出てきたのが妙にウケた。
大騒ぎの企画の後、いよいよ本ネタ。
特に惹かれたのは快児とCUBE、ハマカーンも良かったのだけど何度も見たネタだったので他のもので見たかった。マンションズやどきどきキャンプもオリジナルで面白かった、あばれヌンチャクと名刀〆長塚はもっと面白いのを知っているだけに、惜しい、といった感じ。どちらも今まで見たものと違うタイプのネタで、また別の機会に見てみたいけど…。
本ネタも全組終了後、最後にPOIZON GIRL BAND到着、すぐさまネタをやる。実は最終組が終わり彼人らが着くまでの間を持たすため、扉近くで一本ネタを見ていたのだろうゴー☆ジャスと西麻布ヒルズの千太郎が呼ばれ、二人で舞台に立っていたりした。未来人と黒人(茶色)。見たことがある人なら想像するだけでちょっと笑えると思う。
そんなこんなでEDに。挙手制で各組告知をするが、この夜スパルタ教育をイジリ倒していたのはCUBE石川。いしだちゃんをバットで殴るとか言っていた。ゴー☆ジャスはネタそのままに告知をする。有りだ、あのお祭りのノリ。一通り終わったところでこれも兄弟ライブのシングルマッチの告知などあり、終了。
アットホームな雰囲気ではあるが、初回でも十分楽しめる。何より企画が面白かったこと、ずっと見てみたかった快児がえらく良かったことなど、かなり満足のいくライブだった。3500円、現金として高いけどね…。
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